2017年12月

 どうも、管理人です。テレビで紅白をつけつつ、目線はスマホで流してるアベマのキントリのライブ映像と言う、結局あまり大晦日っぽくないことをやってたり。というか、例年の流れだとこの時間帯は下手するとコミケ疲れでぶっ倒れてるので、今のところ大丈夫そうなのが意外過ぎる…。


 さて、これが2017年最後の更新と言うことで、実は数日前からどういう内容にするかって色々と考えてました。それくらいのレベルで色々とやり残しがあったもので、どれを採用するべきかと。その結果、やはりこれだけは年内に済ませておいた方がいいということで、コミケの反省というか、諸々総括をしたいと思います。

 まず、2日目である昨日。先日、ブログでも告知させていただいた通り、委託販売と言う形で同人誌の頒布を行わせていただきました。とりあえず、ちゃんと当日会場には印刷所から本は届いていて、つつがなく頒布の方は行うことは出来ました。もっとも、入稿がかなりぎりぎりで、尚且つ見本誌を貰ってなくてどんな仕上がりになるのかが当日まで分からなかったので、結果実物を見たときに「やらかしたなぁ」と思う部分もいくつか見受けられ、これはちょっと反省かなと。同人誌を作ったのは、今年の夏コミが初めてで、今回が2回目なのですが、多分数を重ねるうちに段々マシになってくると思うのでどうか一つ。あと、次のコミケも申し込む予定です。
 そして、今回ゲスト原稿を依頼させていただいたことに際し、出展当日にしてようやくゲストの方々にごあいさつすることが出来ました。特に、ふなさんに関しては、元々ぎけんさんの紹介でオファー出させていただいて、今までTwitterでのやりとりのみだったため、ようやく御挨拶出来てほっとしました。マジで、どこの馬の骨とも知れない自分の話に乗っていただいて、しかも当日わざわざお越しいただいて、恐縮しっぱなしでした。お土産も、ありがたくいただきます! あと、同じくお越しいただいたウインドさんも、本当ありがとうございました。ウインドさんは確かぎけんさんのところのオフ会と、去年の冬コミ以来と言うことで久々に絡ませていただきました。「また機会があったら声かけてください」と、とても励みになる言葉を頂けて、嬉しかったです。是非とも、またご一緒したいです!

 ちなみに、本に関してですが、案の定それなりの部数が在庫になったので、また別のイベントに参加したときにでも頒布したいと思ってます。多分、そのときは何らかの新刊も用意できるはずなので、セットで是非お求めくださいw


 続いて、本日3日目。本日はサークルでの出展はなく、普通に買い物行ってたんですが、うっかり寝坊するという失態を犯しましたよ、ええ…。もっとも、今回はサークル入場する友人と一緒に入る予定だったところで、その友人も寝坊したので実質ノーカンで済みましたがw
 そんなわけで、自分の目当てのサークルをチェックしつつ、友人から頼まれた買い物もやってたわけですけど、結論から言うと頼まれた買い物の方が明らかに多かったという…。企業の方も含めて、よもや1000円越えで立て替えることになるとは思わなかった(笑)。ついでに言えば、あまりにも荷物が重かったので、お渡し会行く前に荷物を置きに行って、頼まれた分だけ下ろして来たらびっくりするくらいに身体が軽くなったという衝撃。
 お渡し会は、夏コミに引き続き、ガルジョ。前回は番組聴いてないのに突撃するというわけのわからないことをやってたのに対し、今回はそれなりに番組聴くようになってからの参加だったのでもう少し上手く話せるだろうと思ったら、やっぱりやらかすというw ももすけ、ちゃんとCD聞いたから安心してくださいwww コンテンツとしての歩みはまだ遅いけど、来年以降も続いてほしい、そういう願いを込めて今回臨ませていただきました。


 と言った感じですかね。本当はもう少しコンパクトに収めるつもりだったのですが、気づけばちょっと長くなってしまった…。ともあれ、色々と反省はありつつも、嬉しいことや今後の励みになる様なこともあったので、なんやかんやで良いコミケだったと思います。それらを全部生かして、また次に繋げて行けたらなと言うのが切な願い、もとい目標なので、またどこかのタイミングで出展する際にはお付き合いいただけると幸いです。

 そして、今年は色々とあって、更新ペースが激減してしまったこのブログ。出来るかどうかは分かりませんが、来年はもう少し更新頻度を上げられるように励みたいと思います。みなさん、今年は大変お世話になりました。

 それでは、また来年もよろしくお願いします。

 どうも、管理人です。そんなわけで、もう一つ記事をこしらえてるんですが、予想以上に時間が取られてしまっているので、ちょっと手短に済ませます。


 先日もここで告知させていただきましたが、コミックマーケット93にて、わたくし田舎の少年が関わらせていただく本が何冊か頒布されることになっております。もう日付が近い(というか、カレンダー上では翌日)ので、最後にもう一回だけ宣伝させていただきたく、今回記事を書いてます。どうかお付き合いいただけると幸いです。


 まず一つ目。こちらは「アニ☆ブロ」さんが出す「アニ☆ブックログ2017 冬の増刊号」という本。こちらは今年放送されたアニメを中心にした評論本になっていまして、自分は「なろう作品」に焦点を当てた総論を書いています。今回が3回目の参加になるのですが、ぼちぼち箍が外れたような感じになっていて、多分今までで一番エッジが利いた内容になってると思います。といいますか、自分の原稿がやばい中で書いてたこともあって、その辺の切羽詰まった感が文章に現れてる気しかしないw まあ、自分以外の評論もかなり面白い出来になってると思いますので、こちらお勧めです。

 二つは、うちの自前サークル「Channel-TZ」の「戯れ言ニートのアラカルテ SC-Movie」。こちらは、去年の年末から今年の11月ごろまでにかけて公開された劇場アニメを取り上げた一冊になっていて、それなりに本数が多くなるように頑張りました。ゲスト原稿も何名かのご依頼させていただき、おかげさまで本数だけは充実してると自負してます。みなさま、本当ありがとうございます!!


 そして、こちらの本ですが、どちらも2日目東地区"D"ブロック 42a 「アニ☆ブロ」ブースにて、頒布を予定しております。価格はどちらも500円とのことで、2冊セットでお求めいただけると英世1枚でぴったり! とまあ、軽いジョークはさておき、アニ☆ブロの本を買いに来たついでにでもお求めいただけると非常にありがたいです。当日はブースの方で売り子をやってる…わけではありませんが、普通に客に紛れて買い物には来てるので、もしブースにいるタイミングで見かけたら適当に声かけてください。主に、自分が喜ぶだけですが。


 そんなわけで、告知は以上です。現地ではすでに初日に向けての動きが始まってるそうですが、当方は2日目からの参加です。なので、言うことは一つ……風邪には気を付けましょう!!

 どうも、管理人です。明日からコミケ…ですが、管理人は明日も仕事です(白目)。あとでもう一つ記事をアップする予定ですけど、二日目以降が自分にとっての本番。


 さて、本日の更新ですが、延び延びになっていた「このライトノベルがすごい! 2018」についての話をしたいと思います。こないだの更新の時も少し話しましたが、自分も協力者枠で参加しています。なので、せめて少しくらい話題に載せた方がいいかなって感じで、ちょっくら書いてみます。


 そんなわけで、さっそく本題に入ります。まず、文庫部門について。一昨年、去年と、かなり露骨な具合に協力者票が強いという傾向があると言われてましたが、結論から言えば今年もその傾向が強いなと思いました。例えば、今年の1位になった「りゅうおうのおしごと!」、昨年に引き続きの1位なのですが、票の内訳を見ると、

HP :96.52
協力者:296.43

といった具合で、見て分かるとおり、明らかに協力者の比重が多いと言えます。加えて言えば、2位に入った「88-エイティシックス-」に関しても似たような比率になっていて、結果1位2位がダントツで、3位以下が団子状態。これがいいのか悪いのか何とも言えませんが、何を以て「すごい」とするかという観点で言えば、これはこれで一つの解なのではないかって、そう思います。というのも、一般の層から支持を受けるのも確かに「すごい」と言えますが、そんなんそうそう出るものでもなくて、それこそ禁書&SAO、あと俺ガイルくらい話題になってようやく ってところ。そんな中で、そういったところを取り上げても小粒感は否めないでしょうし、下手するとメディアミックスが軒並み終了して下火になったものが上位になる可能性が高くなる体たらく。そうなると、協力者が推す、少なくともまだ知名度が低いor売れ行きが伸びてない作品を取り上げた方がまだ面白い。少なくとも、こういう本の役割って、知名度の低い作品を売り込むというところが大きいので、ある程度は優遇されて然りなのでは というのがこちらとしての意見。

ちなみに、個人的な見解を言わせてもらうと、協力者票が強い作品という点で見ると、ある意味妥当な結果に落ち着いたなと。今年は色々と縁があって、ラノベ読みの方と交流する機会が何度かあったときに話を聞くと、だいたいこの辺の作品が挙がることが多くて、それが顕著に現れたのがこのランキングなのでは。まあ、さすがに86がここまで伸びるのは予想外でしたが。


 続いて、単行本部門。こちらに関しては、ぶっちゃけ門外漢も良いところなのですが、あくまでも印象で語りたいと思います。先に結論だけ言うと、それなりに名前を聞き覚えのある作品が順当に高順位に付けていて、バランスとしては悪くないかなと。1位に選ばれた「本好きの下剋上」は去年も高順位(確か5位)でしたし、2位の「蜘蛛ですが何か?」と6位の「転生したらスライムだった件」はコミカライズ効果がかなり効いている、3,4,5位は順当にアニメ組が名前を連ねていて、残りは注目の新作(?)がメインといったところ(無職転生は除く)。なので、こういう言いかたもあれですが、単行本部門の方がトレンドを占うという観点においては有用と言えなくもないのでは? それくらいにはバランスのとれた内容だと思いました。
 ちなみに、今年19位にジャンプアップした「転生したら剣でした」は、当時自分が唯一追ってる単行本シリーズで、ちゃっかりコメントも採用されてました。元々はるろおさんの絵が目的で読み始めたんですけど、主人公(?)の師匠とヒロイン:フラン の掛け合いとか、完全にオカンな師匠の言動が面白くて、普通に嵌りました。あと、今作と言えば、コミカライズの完成度の高さにも定評があって、こちらも是非お勧めします。


 とまあ、こんな感じですかね。もうちょい時間があればキャラとかイラストレーターの話もしたかったんですが、さすがにそこまでの時間もなさそうなので、ここいらで締めます。大分おくれての記事になりましたが、とりあえず一言。興味が湧いたら、是非本を買ってね!!!

 どうも、管理人です。先週、もう一回くらい更新できそうとか言いつつ、結局あれっきりになってしまい、申し訳ありませんでした。ようやく落ち着いた、実際には落ち着いてないんですが、少なくとも仕事以外の部分ではそれなりに片がついたので、その辺の報告込みで記事を書かせてもらいます。


 そんなわけで、まず一つ目。うちのサークル、『Channel TZ』の冬コミ新刊がようやく入稿終わりました。一応、今の段階までで印刷作業に入ってるとのことなので、ここから何もなければ、ちゃんと出せるはず! ちなみに、今回は前回の本とはまたジャンルが変わって、去年の11月ごろから今年の11月ごろまでに公開されたアニメ映画を取り上げた内容になっています。何作か例を挙げると、

「劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女」
「劇場版 Fate/kaleid liner プリズマイリヤ 雪華の誓い」
「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」
「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」

この辺のタイトルの感想記事を掲載しています。ちなみに、今回も委託販売と言う形を取りますので、予めご了承ください。委託先は、後ほど書きます。あと、今回も何名かゲスト原稿を依頼させていただいております。名前をここで紹介していいのか分からないので敢えて書きませんが、どれも気合の入った内容になっているのでご期待ください。


 二つ目です。同じく冬コミの話で、今回も『アニ☆ブロ』さんの本「アニブックログ2017 冬の増刊号」にて、寄稿させていただいております。今回は初めての総論執筆と言うことで、最近増えつつあるなろう原作のアニメの今後について書かせていただいております。今だから言う話ですが、元々は異世界スマホを軸にした何かを書こうとしてたのですが、自分のところの原稿の追い込みとかもあって、急きょ路線変更を強いられ、結果何とも形容し甲斐ものに…。まあでも、他の方が書いたものはほぼ間違いなく面白いと思うので、是非手に取ってください。

 ちなみに、スペース番号は、2日目の東地区 "D"ブロック 42a 「アニ☆ブロ」となります。全36ページの500円でお求めいただけるとのことです。で、先ほどの原稿の話に戻りますが、うちのサークルの本も『アニ☆ブロ』さんのところで置いていただけることになっております。こちらは全34ページで、同じく500円での頒布となります。本のタイトルは

「戯れ言ニートのアラカルテ SC-Movie」


です。とりあえず、自分のところの本なので、ちょっとだけ目立つようにしてみましたw なお、SCは何の略か、その答えは闇の中です(一応元ネタはありますが、それが伝わるかどうかはわからない)


 そして、三つ目。こちらはすでに発表になっていると言いますか、すでに発売になっているのですが、11月に出た「このライトノベルがすごい! 2018」にて、今年も協力者枠で参加させていただいております。この件に関しては、また別途記事を書くつもり(多分)ですが、いつもにも増して面白い結果になっております。特に、今年は色々ご縁があって、ラノベクラスタの方と交流する機会があったこともあって、納得する部分もあって、改めて結果に思うことがありました。何か、いちいち書こうとすると長くなりそうなので、詳しくはまた後日。


 と言った感じで、以上になります。年内はあと何回更新できるか分かりませんが、とりあえず延び延びになってるこのラノの記事と、年末恒例のやつ、あともう一回くらい宣伝用の記事を打てたら思ってます。まあ、ぶっちゃけ仕事が大分立て込んでるっぽいので、ここまでやる暇があるのかが激しく疑問ですが、そんな感じでお考えいただけると幸いです。それではまた!!

 どうも、管理人です。半ばに入ったところで、まさかの12月初更新。さぼりすぎてて申し訳ない! 色々と事情はあるんですが、基本的にはコミケ原稿の進行に追われつつ、その合間を縫ってイベント参加してるという…ただのさぼりですね、ええ。とりあえず、原稿に関しては寄稿する方の原稿はすでに提出済みで、自分の方は本文がほぼ完成して、あとは編集作業を残すのみという状況なので、多分出せると言ったところ。入稿出来たらまたこちらで告知するので、詳細はその時にでも。


 そんなわけで、本日の更新ですが、そんな作業の合間に参加してきたイベント関係の話でも。本当はそれぞれ単独記事でまとめたい位なんですが、さすがにそこまでの時間的余裕がないので、ざっくりと短めに立て続けに紹介と言う形でお届け。あと、最初に言っておきますが、原稿はちゃんと書いてますから!(迫真)


1.ANIMAX MUSIX2017 YOKOHAMA(11/23@横浜アリーナ)
 まず最初はこちら。去年に引き続きの参加となりましたが、去年と比べても格段に良くなってて、やっぱり楽しかったです。というよりも、去年はディアドリ・でんぱ組が持て余し気味だったり、言い方悪いですがトイレタイムになりかねない時間がいくつかあったのですが、今年はほぼ漏れなく楽しめるような感じになっていて、個人的にグッド。ついでに言えば、出演アーティストをざっと見まわして、一通り聞きたい曲も回収できたのも中々嬉しいところで、コラボの曲目が若干弱かった以外は本当前回よりも満足度たかったです。
 あとは、何といっても、シークレットで登場したeverying。振り返り映像の効果もあってか、思った以上に涙腺緩くなってやばかったです。この後の項目でも触れますが、数日後に控えていた卒業公演、この時点では正直行くかどうか悩んでたものの、これを見てやっぱ行かないと駄目かもしれない と思う位にはぐっと来ました。ホリプロ関係のイベントでは、近年サイリウムの使用が禁止されてた中で、今回はグレーゾーンということで、辺り一面は黄色とピンクのサイリウムの光。これは本当お二人にとってご褒美というか最高のプレゼントだと思いましたわ。


2.everying! Final Fantasia-Show 2017 〜Lesson3 輝く未来へ〜(11/26@中野サンプラザ)
 続いてはこちら。さっきも言った通り、アニマきっかけでようやく参加の踏ん切りがついて、当日引き換えで参加しました。実は、前回参加(ちなみに、初めてのワンマン参加)したのが2月の品川2日目…この日といえば、彼女たちの卒業発表があった日でもありました。それが思いのほか自分にとってショックだったのか、結構マジな話で数か月、プレイヤーからeveryingの楽曲を聞けなくなってました。解禁できたのが、ここ2か月くらいの話で、そんな状態で卒業公演に臨めるんかって思いはありました。ですが、アニマでのパフォーマンスを見て、やっぱり彼女たちの歌が好きなんだな、「いつかまた」の「いつか」はもう来ないというのを改めて突きつけられて、後悔だけはしたくない、その想いがどんどん強くなって、参加に至りました。
 セットリストに関してはスペースの都合で割愛させてもらいますが、初っ端から半泣きでグズグズだった二人が、それでも互いに互いを支え合ってステージを作り上げていく様は本当尊くて、最後に相応しい公演だったと思います。ちょくちょく「不仲」だのなんだの揶揄されてますが、何というかこの二人はそういうのは関係なく、「パートナーとしての絆」で別途繋がり合ってるんだなというのが公演を通して見て取れました。何か書いてて矛盾してるんじゃないかって言われそうですが、この両者は決して共存できないわけじゃないんですよね。好きだろうが嫌いだろうが、共に過ごした時間はあって、そこには当事者にしか分かり合えない何かが積み重なっていく。故に、感情とは違うところで芽生える想いと言うのもあって、それが二人のやりとりから強く感じられたのが、今回の卒業公演でした。そういうのも込みで、二人が今まで駆け抜けてきた日々、積み重ねてきた時間、彼女たちの全てがあのステージに凝縮されていて、思わず涙ぐむくらいに素晴らしかったです。最後まで彼女たちらしく、笑顔で未来へ歩んでいく姿を見て、改めて二人を応援していきたいなと思った次第。


3.舞台ナルキッソス2017(12/3@池袋THEATER GREEN)
 ライブ→ライブ と続いて、今度は舞台です。こちらでも何回か紹介したことがあると思いますが、ねこねこソフトで活躍するシナリオライター:片岡とも さんが原作を務める同人ゲーム「ナルキッソス」、こちらの舞台となります。とはいっても、ストーリー自体はオリジナルで、立ち位置としては原作の10年後を描いた話。そういう意味では、原典との絡みはどうするのだろうかと思ったりもしたのですが、考えてみたらナルキッソス3(PSP 版における外伝パート)は片岡ともさん以外のライターが書いた、「それぞれの描くナルキッソス」みたいな感じだったので、それと同じような発想で考えると、確かに「ナルキッソス」という作品の根っこの部分は感じられました。極論すると、世界から隔絶され、未来を閉ざされ、選択肢を奪われ、その中でどのようにして運命に抗うか 、あるいは無情にして無慈悲である というところがこの作品であって、久方ぶりに考えさせられた。
 ただ、一方で掘り下げが甘いところ、描写不足なところもかなり見受けられて、オリジナルストーリーでやるにしてはちょっとつらいと思うところが多かった。挙げるときりがないが、いくつか挙げると、一つはセツミ(原作の主人公)とミドリの関係性があまりにも希薄 というのがある。作品のとっかかりが、10年前に行方不明(淡路島への片道切符)となったセツミの真意をミドリが追い求めるってところだったのですが、10年も前の話をどこから聞きつけたのか、彼女が見てるセツミの使っていた(と思われる)地図をどこから出したのか、そこら辺が完全スルーと言う…。一応、セツミとミドリが似てるっていう設定はあるらしいですが、それだけではセツミとミドリの関係性を結びつけるのはあまりにも難しい。せめて、7Fのどこかにセツミが隠していた地図なり何なりがあって、それを偶然見つけたとか、ミドリが彼女のことを知るきっかけを挟み込むだけでもかなり印象は変わったと思います。言っちゃ悪いですが、原作ファンを釣るためにとりあえずセツミの存在を出しました みたいな適当さが見え隠れしてならなかったです。
 それと、もう一つ。先ほどのセツミとミドリの繋がりという点とも少し被りますが、とにかくキャラクター同士のつながりやバックボーンが全く伝わらないのが辛かったです。例えば、看護師のアヤノとテツヤ&タカシ、一応公式サイトの紹介見ると「友人」という表記があるのですが、舞台上でのつながりを見るととてもそうには見えなかったです。百歩譲って、テツヤとタカシはそれっぽい関係だったとして、この二人とアヤノの間に距離感の様なものが見えて、少なくとも友達同士の距離感じゃないよねって首をかしげました。というか、ラストシーンのネタバレになりますが、アヤノ=7F担当の看護師、タカシ=7Fに来る予定の患者、テツヤ=タカシの友人orアヤノの友人 って言われた方がまだしっくり来るくらいの距離感は本当どうにかならんかったのかと…。それに加えて、個人的に衝撃的だったのは、子供(患者)役の役柄が5歳児というのを、カーテンコール後のキャストトークの場で初めて明かされたこと。いや、見ていて子供っぽいというか、明らかに子供役を演じてるというのは分かってたんですが、5歳児という情報が公式を見てもどこにもなくて、情報の後だし感が半端なかったです。というか、原作知ってると、5歳にして7Fに送られるという事実がめっちゃくちゃ重くてしょうがないんですがそれは。

 まあ、色々と言いましたが、お話しとしては悪くなかったですし、ミドリとアヤノの人が初舞台の割に棒じゃない、というかこの二人ありきの作品なのに対して十分こたえる出来にはなっていたので、満足はしてます。ただ、色々と改善点は多いので、そこが残念。


4.petit milady 4th LIVE『ラ・プチミレッタ~小さな淑女の童話歌劇』(12/10@豊洲PIT)
 最後はこちら。ライブ形式のイベントだと、2nd以来の参加なので、丁度2年ぶりの参戦となります(リリイベなどの細々としたものは除外)。
 今回のライブはアルバムメインの公演なのですが、そのアルバムが結構ガッチガチのコンセプトものなのでどんなステージになるのやらと思ったら、本編中はpetit miladyの二人が一切喋らず、流れてくる音声に合わせて演技をし、曲を歌うというまさかの構成でびっくりしました。いやまあ、ちゃんとタイトルにも「童話歌劇」って書いてあるのでそれくらいは予測してしかるべきなんでしょうが、ここまで真面目なプチミレってあんま見たことが…。まあ、舞台袖でナレーション原稿を読んでる(と思われる)ときのグダグダ感はいつも通りでしたが。ラテン語の原稿なので、普通に英語読みだと読めないってのは分かるとして、まるで初見で全く内容を抑えてないかのようなたどたどしさは果たしてどこまでガチなのか…。
 そして、本編終わって、今までの振り返り映像を流して、からのアンコール。ここから先は、割といつも通りな感じではあったのですが、確か3rdライブからだったか、バックバンドが付くようになったため、全体的にかなりライブ映えするようなパフォーマンスになったなというのが正直な感想。ちなみに、前半パートは全編音源アリだったのでバックバンドはおらず、故にここで追加されたのがちょっとびっくり。


 とまあ、こんなところですか。コンパクトにまとめるつもりがやっぱり無理だったので、ちょっと反省。というか、これでも細かい出かけの予定はかなり省略してるんですが、遊び歩きすぎですね、自分。来年はもうちょっと減るか…宣言はしない!

 あと、最後にもう一つお知らせ。コミケ関係とはまた別に、多分今週もう一本記事をアップできると思うので、乞うご期待

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