どうも、管理人です。予告通り、一つ目の記事を書きあげてすぐ、記事作成に取り掛かってます。しかし、ここのところアニメとはあまり関係ない作品の投稿が多い気がするのは、果たしてアニメ感想ブロガー(一応)としてはどうなのかって思えなくも…。
そんなわけで、今回紹介するのは、11月1日~11月4日 にかけて築地ブティストホールにて上演されていた朗読劇「お化けなんて全然怖くない。」。脚本が「弱キャラ友崎くん」の作者である屋久ユウキさん、演出が声優の岩田光央さん、キャストも主に声優としても活躍されてる方々 と、結構オタク的にはフックが多いなと感じられた演目でした。ちなみに、管理人的にはWキャストで出演されていた長久由紀 さんが目当てではあったのですが、終わってみたらもっと違うところに目が行ってた(苦笑)
ということで、簡単に内容へ触れつつ、感想をつらつらと綴っていきたいと思います。まず、ざっくりとしたあらすじを説明すると、川を挟んで設立される東高と西高、両者にはそれぞれオカルトを研究する部(同好会?)があって、お互いにどちらがより優れているか とマウントを取り合っている一方、実はどちらもこれといった実績はなく(おまけにどちらもお化けにビビり)、しかしとある行き違いがきっかけで町内屈指のホラースポットへ探検するはめになる と、そんな感じ。まあ、話としては割とシンプルというか、会話劇がメインでイベント自体はそこまで多くないので、上演時間に対して内容は若干薄く感じるところでもありますが、その分会話劇としては結構面白かったです。あと、それに関連した話で言えば、一応朗読劇という体で紹介されてますが、動きそのものとしてはほとんど舞台演劇と変わらなくて、ちょっとびっくりしました。基本的に朗読劇と言うと、マイクがスタンド固定だったり、せいぜいセットを歩き回るくらい(後者はやや異質?)なんですけど、こちらは台本を持ちながら演技してるという感じで、ちょっと動きがあるってレベルじゃねえぞ! 近いものでいえば、TrySail初期のライブでの朗読劇ですか。(一番最初にやってる「Yesterday Diver」が台本を持たない寸劇、Smooth Sailingの「逆風探偵」が台本を持ちながらの寸劇)
そういう絡みもあってか、朗読劇として見るとまた違った感じの印象を受けるところで、ぶっちゃけ舞台演劇として面白く見させてもらったという感じでした。東高と西高、それぞれ別視点で描かれていて、それが微妙にリンックしつつ、徐々に距離が近づいていく過程に思わず笑ってしまいました。どちらの部もどこか奇行が目立つ役回りで、やってる本人たちからすればめっちゃ必死なのに、傍から見ると頭がおかしく見える というコント仕立ての構成が本当ずるいし、お化けの存在がすごくメタで、でも怖がらせるところできちんと怖がらせてくるところなんかは、緩急のつけ方が面白いところ。
そして、個人的に一番ポイントだと思ったのが、タイトルにもなっている「お化けなんて全然怖くない」という言葉の解釈。これは序盤とラストでそれぞれ、東高と西高の各メンバーがモノローグでお化けに対する考え方を語っているシーンがあるのですが、その捉え方が物語を通して明確に変化していて、同じ言葉なのに全然伝わり方が違っているあたり、本当言葉選びが上手いなと思わされました。それこそ、序盤がどこかネガティブというか「いるはずがないから怖くない(震え)」みたいなニュアンスが混じっていたのに対し、ラストは「確かに存在した、けどそれがどんなものかわかったから怖がる必要がなくなった」という明るいニュアンスへと変わっていて、「お後がよろしい」といった具合に良いオチのつけ方。
と言った感じですかね。ここまで書いたので、あえて総括することもないかなとも思ったのですが、少しだけ追記。一般的に舞台演劇ってどうにも敷居が高いかなって印象有りますし、ましてや朗読劇なんてものは尚更得体が知れない って思ったりもしますが、これに関してはすごく分かりやすくて、色んな人に見てもらいたいなと、正直思いました。何か次の展開も検討中らしいので、もし次回作があるならまた見に行きたいですし、もっといろんな人に見てもらいたいところ。良い作品をありがとう!!